こんにちは。
(株)チャイルドケアサポートの土屋みどりです。
みどりの小部屋では、子育て・保育・教育に関することをゆるやかにつぶやいていきます。
私の中で、「身についていたら人生違うだろうなぁ」と思う力ベスト3に入るのが「集中力」です。
いかにして集中するか、日々苦闘しております
その集中する力を身につけるのも、例にもれず幼少時の経験が大きいと言われます。
子どもは、条件さえ揃えば努力なしに没頭します。大人が羨ましいと思う程です
そんなフロー状態をたくさん経験することで、前頭葉が鍛えられ、いわゆる「継続的集中力」が育まれるのだそうです
そして没頭するのに必要な要素は2つ言われます。「選択できる環境」と「まとまった時間」です。
1つ目、発達段階に合った、自分にしたい活動を自由に選択できること。
選択する時点で知識や意志が必要なので、その積み重ねだけでも大きな成長に繋がります。
そして、好きで選んだことには没頭しやすいのです
子どもは時に、大人にとっては「え、そんなこと⁉」と思うことに没頭したりもしますよね。魅力的な遊具がいっぱいの広い公園の片隅でずっとアリを追っている、なんてことも。
どれもこれも、その子が主体的に選択したものであれば、必要な経験なんですね。
良かれと思って「今日はこれで遊ぶよ!」と決めつけたりしないようにしたいです
それから2つ目、できるだけ多くのまとまった時間を確保すること。
これ、意外に難しい...
本人なりにやり切った時は「できた」「やりきった」と晴れやかな表情で自分から切り替えられることと思います。
一方で、「もうお終いよ」と言われ、火が付いたように怒り出す姿もありますよねその子なりの「もっと没頭したかった!!」というサインなんだと思います。
とは言え、どうしても譲れない事(睡眠や大人の仕事などなど...)はあるわけで、もちろんいつも待てるわけでは決してなく、時間の大枠というのは必要な制限です。
そんな中できるだけ気を付けて回避したいなぁと思うのは、細切れスケジュールでしょうか。
今日はこれもさせて、あそこにも行って、などついつい親心で色々体験させたくなってしまうのですが、実は子どもにとって詰め込み過ぎは、没頭する機会を奪ってしまうことになりかねないのですね...気を付けます!
最後に、没頭することによって育まれる、もう1つとても大事なこと。それは抑制力です。
先に述べたように、没頭し欲求が十分に満たされるからこそ前頭葉は育まれますが、その前頭葉には衝動を抑える働きもあるのです。

集中力が育まれ、好きなもの以外にもしっかり集中できるようになる
穏やかで健全な抑制力を身につけ、自律できるようになる
そんな一生ものの財産が2つも手に入ると思うと、まずは、「このどっちでもいいスケジュールはやめて、その分自由な遊びに費やすか♪」と思えそうな気がします
「発達に合った活動を選べる環境」については、私自身今一度学び直したいなぁと思うところです。また追って記事にできれば幸いです
お読みいただきありがとうございました!
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