こんにちは。
(株)チャイルドケアサポートの土屋みどりです。
みどりの小部屋では、子育て・保育・教育に関することをゆるやかにつぶやいていきます。
日に日に口が達者になる娘(4歳)と、それを真似し一丁前に文句を連ねる息子(2歳)。
気を付けつつも、自分に気持ちの余裕がないと、つい強い口調で返してしまうことがあります
強く叱ると、その時はシュンとなり素直に聞いてくれたかのように見えます。
そうなると、「やはりたまにはガツンと言うのも必要だな」と思うのです
しかし結局すぐにまた同じことを繰り返す。
そして、「さっき言ったばかりでしょ!」とまた感情的に叱ってしまう。
負のスパイラルです...
そして最終的に「子どもは忘れる天才だからしょうがない」と自分に言い聞かせておりました...
ところが先日、興味深い話を耳にしました。
感情を伴う記憶ほど脳に保存されやすいのはよく聞く話。
でも最新の脳科学によると、きつく叱られると、ショックや不安感、恐怖心、怒りなどの感情記憶は確かに強烈に残りやすいものの、言われた内容はほとんど覚えていないということなのです
なんと...「子どもは忘れやすいから」と思っていたのは、もしかしてこちらが忘れやすい形で伝えてしまっていたのかもしれない...
さらに脳は、ある程度のストレスは許容できるものの、許容量を上回ると「心理的危険状態」になってしまう
そうなると、危険回避のため「戦闘モード」や「逃走モード」になり、思考や感情抑制などに支障をきたしてしまうのです
そして、脳には「よく使う神経は太くなる」という特徴があり、きつく怒られた経験が多いほど、「ストレスに反応しやすい脳」になってしまうのです。
つまり、感情的に子どもを叱責するのは逆効果なことが多い。内容が頭に入らないだけでなく、ストレスに反応しやすくなってしまうのです。
怒られる経験を重ねるほど耐性がつくのではなく、逆にストレス下で荒れたり塞ぎこんだりしやすくなってしまう。ストレスに強い人になれるかは幼少期の体験によるところが大きいようです。
なにもストレス要因をすべて取り除き「温室」で育てた方がいいということではないでしょうが、自分の余裕のなさからつい感情的に叱ってしまったことを顧みて、多くの場合百害あって一利なしなのだと改めて認識した次第です
もし言うべき場面では、「きつく叱る」でなく「真剣に淡々と叱る」を意識していきます
お読みいただきありがとうございました!
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