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みどりの小部屋【vol.26】対話の時間

更新日:2021.10.29|0(2週間) / 163(累計)

みどりの小部屋【vol.26】対話の時間

こんにちは。

(株)チャイルドケアサポートの土屋みどりです。

 

みどりの小部屋では、子育て・保育・教育に関することをゆるやかにつぶやいていきます。

 

 

子どもとの対話って、とても大切ですよねangel

皆さま意識してなされていることと思います。

 

ところで、かつてアメリカでこんな統計が取られたことがあります。

「1週間で子どもとどれだけ対話の時間があるか」

 

こんなふうに聞くくらいだからどうせ思ったよりも少ないんだろうなぁ。

そう思い、まぁ少なく見積もって150分くらいかなと私は思いました。

すると、とんでもない!

なんと、平均「7分」という結果だったのです。

 

え、一週間で計7分?

 

どうやらその時の対話の定義として、子どもと視線を合わせ、じっくりと言葉や仕草でキャッチボールすること、としたそうです。

なので、適当に流した返事(そんなつもりはなくても)や、「ほら、○○するよ」などの指示のようなものは含まれません。

 

それにしても少なすぎやしないかfrown土日でずっと一緒の時間もあるしなぁ。

自分を振り返ってみると、さすがにそこまでではない気がしましたが、うーん...

しっかりと視線を合わせ、子どもの想いを引き出していくような対話の時間、確かにそう言われてみると、え...あまりないのかもーーcrying

 

 

言語は、すべてのコミュニケーションや学習の基盤となる、本当に重要なものですよね。(学生時代、どの教科も基本は国語だ!とよく言われたものです)

そんな大切な言語脳は、子ども時代の大人との対話によって育まれていくと言われますenlightened

いくら絵本をガンガン読んでも、つねに聞き流しをかけていても、あれこれ画面やドリルで学んでも、周りの大人との対話に勝るものは何もなく、その時間を豊かに持てずして言語脳の健全な発達は望めないのだそうです。

 

私たちは、食事やお風呂の時間など、自分がふ~っと一息ついた時に「で、今日は保育園で何が楽しかったの?」などと聞き始めること多くないでしょうか?(私はそうですbroken heart)

でも本当はできれば、大人主導のタイミングで質問するのでなく、子どもの小さな発信を拾って対話に繋げていきたいですよね。

また、子どもは「今、ここ」に生きている存在。過去の話を聞くのは確かに幼児さん以降少しずつ良いことかもしれませんが、小さい子どもはどうしてもう~ん...となってしまう。
それよりもやはり子どもの「今、ここ」に注目することを大事にしたい。そこから想いを引き出していくことで、どんどん溢れ出てくるのだと思います。

それによって、話すことって楽しい!と感じ、子どもの言語脳はグングン育っていくことと思います。

また、大人が自分の話をうんうんと聴いてくれることで、「相手が話している時はこう聴くんだな」とコミュニケーションの基礎も学んでいけるのだと思っていますblush

 

そしてよく言われることですが、対話は子どもが喋れるようになって始まるものではないですよね。

まだ言葉を喋れない赤ちゃんでも、対話は十分可能、というより、必要なんです。

赤ちゃんの泣き声も目線も仕草も、全てが発信。それにしっかりと返すようにして語り掛けていくと、それが対話になっていくのですねsmiley

 

あとは、子どもにとって大人の会話もいいようです。

大人同士話していると、じーっと聞いていたりしますよね(僕の話聞いてよ!と遮られる事も大いにありますが)。

子どもにとって大人の会話から学ぶこともたくさんあり、だからこそ親同士やクラスの担任同士の会話などはどんどん子どもの前でしていけばいいようです。(もちろん子どもそっちのけではなくですが)

 

 

ところで、どうして対話の時間がこうも少ないのか。その原因として子どものスクリーンタイム(TV・YouTubeなど)の増加にはつねに警鐘が鳴らされていますね。

でも案外、大人のスクリーンタイムの多さは取り沙汰されていないようです。かく言う私もその話を聞いて反省した一員ですcrying

 

子どもがいる前でも、ちょっと余裕ができればすぐにスマホを手に取る。SNSやメールチェック、写真を撮るなど、もうクセになっていたりします。

でも自分が画面をのぞき込んでいる間にも、子どもからのアプローチや対話のチャンスって本当は結構あるんですよねbroken heart

それをつい、「うんうんそうだね~」と、ちらちらスマホに目を向けながら話をしてしまったり、「ちょっと待ってね、これ返事したらね~」などと遮ってしまったり。

また、子どもは賢くて親想い。今お母さん忙しそうだなと諦めてしまうこともあるかもしれません。

うぅ...そんなことが日常茶飯事かもと自戒crying

 

スマホは今では欠かせないもので、連絡や情報だけでなく、子育て中だと仲間の存在を感じられるなどの要素もありますよね。

また、子どもたちの可愛い姿をたっぷり写真にも収めたい。

なので、子どもの前で100%全く使わないというのは考えなくていいはず。

ただ、今チェックしなくてもいいSNSやネットニュース、急ぎでない返事など、子どもが寝た後や他の時間に回してもいいものも、きっとあるはずenlightened

その分の時間でほんの少しでも多く子どもをじっと見つめ、発信を逃さずキャッチしたり求める時にはたくさん語り掛けたりと、対話をしていけるといいなと思います。

少し意識するだけでも積み重なって、きっと7分なんてことにはならないはず。

今しかできない子どもとの対話を、存分に楽しみたいと改めて思いましたdevil
 

長くなってしまいました!

お読みいただきありがとうございました!

 

 

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☆保育に関するお困り事・ノウハウは、保育現場での体験の共有サイト<ホイクタス>の方にも多く載せられています。私も運営協力者として登録しております。どうぞご活用くださいませ。

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