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ほいくえVoice

【vol. 32後編】笑い声に耳をすませて

更新日:2022.5.9|37(2週間) / 38(累計)

ぺぱみんさん
30代 保育歴11年目
私立認可保育園勤務
 
ぺぱみんさんのインタビュー前編はこちら
 
前編では「先生と呼ばれる仕事に憧れを持った」とお伺いしました。ぺぱみんさんが目標にされている、憧れている保育士はいらっしゃるのでしょうか?
 
いまの保育園は3園めの職場ですが、2園めで出会った先輩です。子どもの前で常に笑顔で、明るくて素敵な方でした。保育者からの信頼も厚く、子どもたちにもとても好かれていて。育児しながらの保育士勤務で、きっと辛いことも大変なこともたくさんあったはずですが、そんな素振りは見せなかった。プロ意識を感じる存在で、後輩の私の悩みをいつも聞いてくれて、保育以外のこともたくさん教わりました。
 
―保育以外のこと、とは?
 
社会人としてのマナーとか、礼儀とか、電話対応とか。できないことを指摘するときも、全然嫌味っぽくないんです。そしてできたことはすごく認めてくれて、褒めてくれました。「すごく素敵なもの作ったんだから園長先生にも報告してきなよ!アピールすることだって大事なことだよ。」と。背中を押してもらうこと、励ましてくれることがたくさんあり「この先生みたいになりたい!」とは、職場を離れた今でも思っています。
 
―保育士として働く中で、辛かったことはありましたか?
 
2園めの職場で、園長が変わったときが一番辛かったです。威圧感を感じる人で、これまでやってきたことを頭ごなしに否定されるようになってしまった。何度も「ダメ」と言われるとやっぱり堪えるものがあって…、日々の保育がやりづらく、つまらなくなってきてしまったのです。私は保育が大好きなのに、このままだと嫌いになってしまいそうだ、それは絶対に嫌だと思い転職しました。今の職場はとても楽しいです。
 
―好きなことを嫌いになってしまう、というのは本当に辛いことだと想像します。前編でお伺いしましたが、実習で見た保育園も楽しい場所だったということで。ぺぱみんさんが考える、「楽しい保育園の条件」ってどんなことでしょう?
 
一つは「働きやすさ」です。休憩がしっかり取れない、持ち帰り仕事や残業がある、事務仕事する時間がない、有休が取りづらいなど、働く環境が整っていないと、やっぱり楽しくはないですよね。いまの職場も決して完璧ではないですが園長や主任が中心となって「なんとか変えたいよね」と動いていて、改善に向かっています。
もう一つは「笑い声が聞こえるかどうか」。笑顔じゃないですよ、笑い声です!笑顔は愛想笑いでも、ごまかし笑いでもできるので(笑)響き渡るような笑い声があるかどうか。保育についての会話や相談、話し合いがたくさんできている、子どもたちも保育者も楽しい保育園には、明るい笑い声があるはずなんですよね。
 
―笑顔じゃなくて笑い声、というのは納得です。最後にお伺いしたのですが、ぺぱみんさんが「保育士って楽しいなぁ」と思うときはどんなときですか?
 
話しきれないくらい、保育士は本当に楽しい仕事だと思っています。一番は子どもたちの成長を追うことができること。ねんねちゃんだった赤ちゃんがある日から歩けるようになったとき、なかなか打ち解けてくれなかった子がある日から「先生大好き」と言ってくれるようになったとき、字が書けるようになった子からお手紙を受け取ったとき。成長する子どもたちは本当に可愛いです。そんな姿を保護者の方と共有・共感できることも嬉しいですね。「ぺぱみんさんのこと、家で大好きって話してくれるんですよ」と言われると、やっぱりすごく嬉しいです。
それと子どもたちと同じ目線で接しているうちに、自分の子ども時代を振り返ることができるところも楽しいところです。大人の自分が保育を通じて、私はこんな子どもだったな、こういう遊びが好きだったなぁと懐かしい気持ちで思い出せる。かけがえのないことを思い出させてくれているようで、保育は自分にとっても大切な時間です。
 
このままだと保育を嫌いになってしまうと思って転職した話、保育の楽しいところを語る姿に「保育を守りたい、宝物のように思っているんだなぁ」とひしひし感じました。保育も大事、保育士としての自分も大事、子どもたちも大事。大切なものを守りながら、前向きに日々進まれている姿がとっても印象的でした。ぺぱみんさん、この度は貴重なお時間をありがとうございました!
 
【ぺぱみんさんさん×保育のひとコマ】
子どもたちへの毎日のご褒美は、担任からのぎゅーっ。ご褒美と言っても、何も頑張る必要なんてないのです。毎日、保育園に通っているだけで、子どもたちは頑張っているのです。今日も笑顔でぎゅーっとハグタイム!(ぺぱみんさん)
 
ぺぱみんさんのTwitterはこちら
 
(2022.3 聞き手・編集:鏡味)
 
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