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ほいくえVoice

【vol. 47後編】みんなが自分らしくいられる場所

更新日:2023.1.30|0(2週間) / 124(累計)

みゃあさん
20代 保育士歴4年目
私立認可保育園勤務 
     
みゃあさんのインタビュー前編はこちら
 
前編では一年目に1歳児の担任をしたときのお話を伺いました。新年度泣き続ける園児に苦戦していたというお話でしたが、その後変化は訪れたのでしょうか?
 
だんだん関係が築けてきて、安心してくれている様子が見られて、私もその子たちについてわかることも増えてきました。自分に心を開いてくれる子どもの様子を見て「よかった…!」と思えるように。あと「言葉ってすごい!!」とも感じました。
 
―「言葉ってすごい!!」とは?
 
初めの頃は子どもも想いを伝えられない、私もわかってあげられなくて、辛いと感じることも多かったです。それが成長につれ子どもの口から言葉が出てきて、意思疎通できる幅が広がってくると、楽しいやり取りが増えていきます。1歳児で担任していた園児を翌年度はそのまま持ち上がりで、二年目のときは2歳児担任になりました。出会ったときは泣いてばかりだった子どもが、2歳児になると「せんせい、だいすき」「いっしょにあそぼう」と言いに来てくれる。その変化に感動して、嬉しかった出来事です。
 
―保育士になったばかりの頃のお話を中心にお伺いしました。これから保育士になる保育学生、一年目や二年目といった新人保育士に伝えたいことはありますか?
 
保育学生に限らず、学生時代はいろいろなところに出かけることをおすすめしたいです。社会人になって友人と出かけようとしても、休みがなかなか合わせづらい。大学生だった当時もたくさん出歩いていたつもりですが、就職したり家庭を持ったりすると、「みんなで何かすること」が難しくなるなぁというのは感じています。
新人保育士の方に伝えたいことは、わからないこと、不安なことはそのままにしないで周りの人に聞きましょうということです。私はいま先輩保育士として指導することもありますが、何を考えているのか、どこがわからないのかがわかれば、フォローできることやアドバイスできることの幅も広がります。
 
―ちなみにみゃあさんが新人保育士のときは、何でも質問していたのでしょうか?
 
それが私はできていませんでした…。一つ二つ質問するだけでもすごく緊張してしまって、肩にグッと力を入れて聞いていた感じでした。
 
―質問しにくかったのは、なぜだったのでしょう?
 
大ベテランの先輩保育士が怖かった…です。悪い人ではないけれど、オープンに関わるというよりはとっつきにくい感じがありました。年齢も結構離れていて「あなた、娘と同い年よ」と言われ、構えてしまったところがあったのかもしれません。いまだったらもっと積極的に関われると思いますが、当時は質問することが怖かったです。
 
―結婚されて、働き方についての考えや心境に変化ってありましたか?
 
「仕事もプライベートもどちらも大事にしたい」という想いが強くなっています。仕事は仕事、と割り切る方もいますが、私は仕事もプライベートも連動して繋がっている感覚です。旅行で楽しいことや新しいものに触れると「保育でも活かしたら面白そう!」と考えたり、研修で学んだことを「家でも試してみよう」と思ったり。仕事もプライベートも生活の一部で、どちらも大事にしたいです。いま実は忙殺の日々なのですが、仕事で余裕がなくなると家のことも疎かになってしまうなぁとも痛感しています。いいバランスを意識したいです。
 
―あぁ〜すごく共感します。私もいつもそのバランスで悩んでいます。どちらにも前向きで真面目な、みゃあさんの姿勢を感じます。どんな保育者でいたい、という想いもあるのでしょうか?
 
子どもだけでなく保育者も安心して過ごせる、頑張らなくていい場所で保育できることが理想です。保育者としてやるべき仕事はもちろん頑張っていますが、いまの自分は「少し作っているかも?!」と思うこともあって。いつもシャキっとして、ときに「はい、こっちだよー!」と大きな声を張り上げている自分は、家にいる自分とは結構違います。頑張らなくていい、というより、自分らしくいられる、心地いい、という言葉が合っている感じがします。
 
みゃあさん、後編もありがとうございました!ご自身を大事にしたいという気持ちが強いからこそ、周りの人にも優しく温かく関われるのかなぁと思いながらインタビューをしていました。自分らしくが叶う場所、とても素敵だと思いました。
 
【みゃあさん×保育のひとコマ】
心が疲れてしまった時は、自然を感じられる場所に行ってパワーをもらっています。次はどこに行こうかな。(みゃあさん)
 
みゃあさんのTwitterはこちら
 
(2022.11 聞き手・編集:鏡味)
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