menu
ほいくえVoice

【vol. 45前編】すきま時間を磨く

更新日:2022.12.12|4(2週間) / 146(累計)

保育者しゅんさん
20代 保育士歴1年目
私立認可保育園勤務
 
―保育者しゅんさん(以下しゅんさん)は異業種から保育士になったとお伺いしました。前職ではどのようなお仕事をしていたのでしょう?
 
スーパーマーケットで8年ほど、さまざまな部署や管理職も経験してきました。スーパーのお客さんは家族連れも多いですよね。子ども向けのイベントを企画したり、日々接客をしたりする中で「子どもって面白いな〜」と思うこともあり、保育に興味を持ちました。
 
―「子どもって面白いな〜」と思う場面に、スーパーマーケットの店内で日々遭遇していたのでしょうか?
 
当時アルバイトで来ている保育学生がいたんですね。その方から養成校の講義や実習の話を聴いて、卒業して保育士になったら保育園の様子を聴いていて、子どもや保育を身近に感じていました。それが大きなきっかけですね。
正直なところ、それまで保育業界に対してはネガティブな印象を持っていました。ネット上やニュースで給与が低いとか、人間関係が大変とか、そういった情報に触れることが多かったので。それでも実際の話を聴いてみるとそんなことばかりでもないんじゃない?と興味が湧いてきたのです。
あと印象に残っている出来事でいうと、お惣菜の試食販売をしていたときのこと。小さな男の子が、お父さんと揚げたてのアジの唐揚げを試食していました。後で来たお母さんは「この子、アジ嫌いなのに〜」とびっくり。その場の雰囲気や香り、出来たての料理、気分の高まりが奏功して苦手を克服したのでしょうか?不思議な経験でしたが、家庭に関われるっていいなと改めて思いましたし、子どものことをもっと知りたいとも思いました。
 
―その後お仕事を続けながら、養成校に通われたのですよね。
 
初めはスーパーマーケットで働きながら養成校に通っていましたが、そのうち「実践していかないと分かりづらいな」と思い保育補助の仕事を始めました。
 
―しゅんさんは長年スーパーマーケットの現場を指揮していたとのことなので、頼りにしていた上司、同僚の皆さんはさぞかし驚いて、残念がったのではないでしょうか?
 
初めは「えぇーーそうなの!?」とショックを受けているような感じでした。自分の想いを伝えたらすごく応援してくれたので、こちらも迷わず養成校に進学することができました。
 
―保育学生になるとき、不安だったことはあったのでしょうか?
 
一つだけ、ピアノができないことが大きな不安でした。自分は全くピアノを習ってこなかったので。通っていた養成校では必須ではなくて、今の職場でも必須ではないですが、実は最近ピアノを特訓しています。
 
―ピアノを弾かねばならないご事情があるのでしょうか?
 
自分はいまフリー担当なのですが、先日5歳児の帰りの会を担当したんです。「先生はピアノ弾けないから、ピアノはなしで歌おうね」と話をして。後日5歳児のAちゃんが「しゅん先生、やきいもグーチーパーを弾いてほしい」とリクエストしてきたんです。そうしたらBちゃんが「しゅん先生はピアノ弾けないからダメだよ〜」と代わりに断ってくれました。なんだかそれが悔しくて、「やきいもグーチーパー」を弾けるようになりたい!と練習中なんです。
 
―無邪気な子どもの影響力って大きい…!今シーズン中に「やきいもグーチーパー」、是非披露してほしいですね。
 
ピアノに取り組んでみようと思ったのはもう一つ理由があります。これは保育学生にも伝えたいことですが、保育現場ってちょっとしたすきま時間が意外と多い。
靴を履けた子がいて、他の子どもが靴を履いているのを待っている出発までの時間。他の子どもの手洗いやトイレを待っている時間。お給食の準備をしている時間。時間にすると3分もないかもしれない、そういうすきま時間に何もないと、少し困ることもあります。
 
―たしかに、そういう些細だけど手持ち無沙汰になってしまうわずかな時間、ありますね。
 
もう一度保育学生に戻れるなら、すきま時間で活用できる、ちょっとした遊びのレパートリーを増やしておきたいと思います。
 
―話が戻りますが、すきま時間はピアノとも関係あるのでしょうか?
 
職場内の研修で「すきま時間ってどうしていますか?」と同僚の皆さんに投げかけをしました。その中で先輩保育士から「手遊びをしている」「ピアノを弾いて過ごしている」といった意見がありました。「あ!ピアノってそういうことにも活用できるのか」と思って。ピアノに取り組むことは、保育の幅を広げることにも繋がりそうだと思っています。
 
保育者しゅんさん、リアルなお話をありがとうございました!「やきいもグーチーパー」をピアノで弾いて、子どもたちをあっと驚かせてほしいですね。後編では保育現場で感じた「理論と実践」のギャップ、就職活動のこと、仕事の進め方などを伺います。
 
【保育者しゅんさん×保育のひとコマ】
保育者しゅんです。私は、子ども一人一人と丁寧に向き合う事に重きを置いています。子どもは、大人が驚くような事を思いついたりしますよね。その子どもたちの行動や考えに、毎日驚き楽しんで保育をしています!(保育者しゅんさん)
 
保育者しゅんさんのTwitterはこちら
 
(2022.11 聞き手・編集:鏡味)
  • この記事をシェア:

その他のほいくえVoice