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ほいくえVoice

【vol. 45後編】目の前を見つつ、周りも見る

更新日:2022.12.12|1(2週間) / 123(累計)

保育者しゅんさん
20代 保育士歴1年目
私立認可保育園勤務
     
保育者しゅんさんのインタビュー前編はこちら
 
―保育者しゅんさん(以下しゅんさん)は異業種でのお仕事を8年間経験したのち、保育士養成校に進学されたと伺いました。保育学生として理論を学び、保育補助として実践を学ぶ生活の中で、驚いたことはありましたか?
 
保育補助として初めて保育現場に入ったとき、「保育現場は意外と感情で動いているのではないか」と感じたことを覚えています。
養成校では「子どもの気持ちを汲み取る」「保育者は子どもの代弁者として」と学びますよね。保育補助として勤務している時、外遊びから保育室に入る場面がありました。中にはもっと遊びたかった子、保育室に入るのが気乗りしない様子の子も何人かいたんです。そんな子ども達に先輩保育士はどんな言葉をかけるのかなと見ていたら、「置いていくからね!」「みんな中に行くんだから(あなたも来なさい)!」という言葉がけでショックでした。恐怖で言うことを聞かせているような感覚がありますよね。
自分だったら「もっと外で遊びたかったよね」とひと言かけたいと思います。理論と実践のギャップを感じつつ、そのとき見た保育者の言動は反面教師にしようと思いました。
 
―保育者の言動や子どもの様子をじっくり観察、分析されていたのですね。その姿勢が素晴らしいと思います。反面教師という言葉も出ましたが、反対にこういうところは真似したいと思う保育士の言動はありますか?
 
先ほどの話にも繋がりますが、子どもの気持ちに寄り添える、丁寧な言葉がけができる保育者は見習いたいなと思います。いまの勤務先の主任は職員には厳しいですけど(笑)、子どもにはいつも丁寧ですごくいい感じです。
それと「目の前を見つつ、周りも見ている」という点も見習いたいです。保育に入ると、目の前の子どものことはよく見える。けれど少し距離があって、一瞬見えなくなる子もいるなと感じています。距離があっても子どもの些細なことに気が付けて、さり気なく鼻水を拭いている保育者はすごいなと思います。
 
―いまの職場を選んだときのお話も聞かせてください。
 
就職活動は主にエリアで絞って、いろいろ見て、いいなと感じた保育園に応募し面接に進みました。就職活動については反省したいことがあります。
 
―就職活動での反省点、それは知りたい読者の方も多いと思います。是非詳しく教えてください!
 
反省していることは、園見学や保育体験をしなかったことです。自分は本部の方とオンライン面接をして、そこで聴いた保育園の取り組みや方針に共感して入職を決めました。
 
―入職して初めて保育現場を見て、ギャップがあったのでしょうか?
 
初めて幼児の保育室に入ったら、テーブルにアクリル板が設置されていて、一人ひとり座席指定でした。基本的には自分の席で遊ぶこと、お友達のところには行かないこと、という保育をしていて。当時はコロナ対策が強まっていたこともあり、今は違うのですが当時は「あぁここで保育するのは正直厳しいな」と内心思いましたよね。
 
―園見学や保育体験をしていたら、どういった環境で保育をしているかがわかりますよね。
 
就職活動中の保育学生は園見学や保育体験を必須にしたほうがいい。それくらい強く思っています。さらに加えると、いまの職場はルールが多いような気がしています。それが良いとか悪いとかでなくて、予めその辺をいくつか見て比較検討したり、自分に合うかを考えたりしておくといいのではないかと思っています。
 
―保育士一年目で覚える仕事もたくさんあると思いますが、しゅんさんが心がけていることってありますか?
 
前職からの癖かもしれませんが、時間を気にして動くところがあります。スーパーマーケットでは開店時間や閉店時間、曜日や天候ごとの客足のピークなどがあります。その中で絶対に進めなければいけないことを決めたり、臨機応変に後回しにしたり、段取りを決めたりすることもあり、常に時間との戦いでした。
その感覚で、保育現場でも時間は意識しているように思いますね。例えば書類仕事、余裕を持って期日までに提出したいと思っています。訂正が入る前提で、一発で完成させようとは思わず、早めに提出しています。訂正が入ることに不満を示す同僚もいますが、先輩保育士にチェックしてもらうことで自分もより良いものを書けるようになるので、皆さんに助けてもらっている感じですね。
 
―訂正を恐れずまずは出す、いいですね!最後に保育学生にお伝えしたいことはありますか?
 
ちょっと厳しいことを言うかもしれませんが、講義や実習を「めんどくさいな」「サボりたいな」と思うくらいなら、保育現場で働くのは難しいかと思います。養成校で学び、保育現場で働いてみて思うのは仕事のほうが大変なことが多いということです。講義や実習でしっかり学んで、保育の仕事がしたい!と思って保育士になると、魅力に溢れた仕事だと思います。
 
保育者しゅんさん、後編もリアルな声をありがとうございました!
 
【保育者しゅんさん×保育のひとコマ】
保育者しゅんです。私は、子ども一人一人と丁寧に向き合う事に重きを置いています。子どもは、大人が驚くような事を思いついたりしますよね。その子どもたちの行動や考えに、毎日驚き楽しんで保育をしています!(保育者しゅんさん)
 
保育者しゅんさんのTwitterはこちら
 
(2022.11 聞き手・編集:鏡味)
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