mowさん
30代 保育士歴2年目
転職活動中
―mowさんは現在転職活動中とのこと。保育士になったきっかけから、お伺いできますか?
私は実は大学中退なんです。子どもと関わる仕事を最初にしたのは、放課後等デイサービス(以下放デイ)でした。そこで実務経験を積んで独学で保育士試験を受験して、保育士として保育園で勤務しています。
−放デイでのお仕事で、印象的だったことはありますか?
昔からお年寄りや小さいこどもと一緒だと、居心地がよかったのです。なので、放デイの仕事も楽しかったですし、好きでした!印象に残っていることは…多動症と自閉症がある子どもの担当をしたことです。日中動いていないと夜眠れないので、毎日晴れの日も雨の日も手を繋いで、じっくり散歩をしていました。初めは地べたに寝転がって騒いだり大泣きしたり、手を離すとどこかに行ってしまう恐れもあって、とても大変で。それでも毎日一緒にいると相手の考えていることも分かってきたり、笑顔を向けてくれたり、通じ合えている感じが嬉しかったです。
−放デイから保育園へ転職されて、環境がガラリと変わられたのではないですか?
保育園の子どもは未就学児で、職員も自分以外は全員女性(放デイでは6〜7割が女性だったそう)で、園児240名ほどの大きな保育園で、全然違いますね。女性ばかりなのは気になりませんが、仕事のほうは最初ちんぷんかんぷんで。職員も多いので、お土産を買うのも大変です(笑)メインは年中長担当で、これまでの経験を活かして障がいのある子どもを保育する「サポート保育」も担当しています。
−趣味の楽器を保育園で披露することもあるとお伺いしました。
エレクトーン、ギター、ベース、ウクレレが得意です。ウクレレで「ひまわりの約束」を弾き語りしたときは、子どもたちが物珍しそうにとても喜んでくれましたね。レクリエーションの幅は広げたいといつも思っているので、楽器の他にも学ぶようにしています。自分が子どもだったら「いつも紙芝居って退屈だな〜」と思うので。体操やミニゲームなど、書籍からネタを増やすことが多いですね。
−これは一番盛り上がった!というものはありますか?
グーパー体操ですかね。こんな感じで(編者Zoom越しにレクチャーしていただきました!楽しいけど、結構難しい…!)。年中長児ももちろん楽しいのですが、もっと小さな子でも楽しんでくれますよ。
−無茶振りにもすみません、ありがとうございました!保育士のお仕事も楽しんでやられている様子ですが、現在転職活動をしているのだとか。
自分の勤務希望と保育園の経営方針とが合わず、解雇を言い渡されたのです。来年度もよろしくね、よろしくお願いします、というコミュニケーションを何度も取っていたので残念です。できることは全てやってきたと思っているので、退職を受け入れようかと。切り替えないとやってられないですよ。
−次はどのようなところで働きたい、というご意向はあるのでしょうか?
これまでの経験や仕事の延長で、興味があるのは障がいのある未就学児に関われる仕事です。子どもと関わると元気になれますし、笑顔に救われることがたくさんありました。これからも自己研鑽して、いろんな知識を身に着けていきたいです。
−うまくいくよう、応援しています!!
私が保育者の方に一番お伝えしたいことは「しんどい時こそ、誰かと話そう」ということです。保育の仕事はとても好きで、好きじゃなかったら今までやっていないと思うんですね。大変な仕事だと思うこともありますが、だからこそ一人で抱え込まず、誰かに会って話したり、電話したりでもいいと思うんです。楽しめるよう、悩みは長続きさせず、リフレッシュしてほしいです。自分自身が一人で抱え込んで病んでしまった過去があるので、もう絶対にしない。肝に銘じていることです。
mowさん、お忙しい中心の内を語ってくださり、ありがとうございました!休日の気分転換も大切にしていて、テニス、英会話、陶芸などを習い、リフレッシュしているそうです。英会話を続けて英検2級を取得したという話も。好きだから頑張れる、研鑽できる、得意になる、楽しめる、仕事も頑張れる、のサイクルをうまく回しているようで、素敵だと思いました。
【mowさん×保育のひとコマ】
習い事とは別に国際交流のテニスサークル(外国の方々も参加可能)にも参加しています。仕事前に朝7時から1時間テニスをするくらい没頭してます。
小学生の頃にイベントで松岡修造さんに指導をいただいたことがあり、今でも憧れの存在です✨エンジョイテニスをモットーにこれからもがんばりますッ☺(mowさん)
mowさんのTwitterはこちら。
(2021.12 聞き手・編集:鏡味)