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ほいくえVoice

【vol. 36後編】社会にもっと保育を浸透させたい

更新日:2022.7.4|11(2週間) / 70(累計)

石井大輔さん
50代 保育歴24年目
IT開発会社勤務
     
石井大輔さんのインタビュー前編はこちら
 
―石井さんとは昨夏から「ランニングと保育」でもご一緒させていただいています!
 
もうすぐ1年になりますかー!「ランニングと保育」は個人的な運動不足を解消したいと思って始めた企画です。保育に関係ある人もない人も、みんなでランニングして美味しい朝ごはんを食べて、お喋りの中でたまに保育の話題も出る感じになっていますね。
 
―保育関係者じゃない人のほうが、多くなっているという(笑)
 
外コミュニティと繋がりを持つって大事なことだと思うのです。他者を尊重できる自分になりたいと思ったとき、同じメンバーとずっと一緒にいたら難しいですよ。職場が違う、仕事も違う、そういった人たちとも積極的に関わって、どこかで「あ、これ職場や保育に活きるかも」と自分の生活圏と繋げながら話したり考えたりすることができたら、いろいろなことが広がってくると思っています。それと「社会の当たり前に保育をもっと浸透させたい」という想いもありますね。
 
―保育をもっと浸透させたい、とは。
 
子どもや保育、育児といったことが、もっと多くの人の身近な話題であってほしいと思います。保育園を建てるにしても反対運動が起こることもある、社会が子どもや保育を遠ざけているような印象があって。「近くにいい感じのカフェできたよね」と近所の人が会話する感覚で、「近くに素敵な保育園できたよね」「ちょっと気になるよね」といった気軽なやり取りが、保育関係者以外でももっとあるといいのになぁと思っています。
 
―企画が得意な石井さんですが、保育園勤務のときは園児や家庭向けのワークショップもいろいろ開かれていたとか。
 
いろいろ企画してきましたが、特に面白くて好評だったのは「食べ物系」です。例えば味噌作りワークショップ。卒園児向けと在園児向けに分けて開催していました。卒園が近くなる2月ごろにまず卒園児とそのご家族をお招きして、お味噌を仕込みます。家族で作るお味噌は子どもたちにとっても特別です!「夏になったら保育園のことを思い出しながら、食べてね!」とメッセージを添えて、卒園前に持ち帰ってもらいました。在園児は3月にみんなでお味噌を仕込んで、お給食でいただきます。お味噌作りは楽しい、美味しいので、自分でも作っています。知り合いの農家さんにご協力いただいた田植えイベントも、とても好評でしたね。
 
―ワークショップを開こう、と思われたきっかけもあるのでしょうか?
 
2011年の東日本大震災です。エレベーターが止まったので子どもたちを抱っこして階段で移動して、ピストン輸送して、とにかく守ろうと必死でした。その後「あなたが今できることを考えましょう」みたいなメッセージのCMがさかんに流れましたよね。自分ができることって何だろう?とか、自分が手に届く人の幸せに寄与したいなとか考えていたら、「身近な園児とその家族のために、できることをする」に行き着いたのです。ワークショップに限らず、自分ができることを真面目に考える機会になりました。
 
―保育士資格も独学で取得したと伺いました。
 
これからは考える力だと言われていて、子どもたちにもそういった力を育もうとする職業の資格試験が、なんでこんなに詰め込み式の暗記試験なの?とか、現場とかけ離れているよね?とか、なんだこれ?とか、思うところはいろいろありましたが、苦行と思いながらもやりました(笑)資格を持っていても通過点、一つのパスポートにすぎないと思っているので、これからも保育に対して、アップデートする気持ちは持っていたいです。
 
石井さん、この度はありがとうございました!新しい試みや挑戦、変化をすることに長けている石井さんですが、「誰かに何かを誘われたら、とりあえず巻き込まれてみる」ことも意識しているそうです。「巻き込まれてみて失敗したことも山ほどあるけど、新しい発見や機会もある」と、どこまでも前向き。そういった姿勢が石井さんをアップデートさせているのですね。貴重なお話をありがとうございました!
 
【石井大輔さん×保育のひとコマ】
ランニングと保育での一コマ(石井大輔さん)
 
石井大輔さんのTwitterはこちら
 
(2022.5 聞き手・編集:鏡味)
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