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ほいくえVoice

(特別号)【学生Voice vol.2】初心

更新日:2021.6.1|4(2週間) / 233(累計)

みんみんさん

保育学生 2年生

保育イベント「ほいくえ」に企画段階より参加(R3.5.30開催予定)

 

―現在、大学2年生のみんみんさん。学生生活、どんなところが楽しいですか?

 

去年までは完全にオンライン授業だったのですが、今年度からは対面授業になり、やはり楽しいです。同じ夢を持っている子達と一緒に勉強できるのは刺激がありますし、先生方とやり取りできるのは学びが多いですね。対面ならではで、製作物を習ったり、グループ毎に手遊び歌を考えて発表したりという授業もあり、保育の色々な引き出しが増え嬉しいです。

 

―対面での授業の楽しさを実感しているのですね。学校生活以外で、学生のうちに取り組みたいことはありますか。

 

保育のことだけにこだわらず、広く色々な経験をしたり話を聞いたりしたいです。今、特別支援学校のデイサービスを行っている施設でアルバイトをしています。これまで関わることがほとんどなかった障がい児さんのことをよく知れて、すごく楽しいです。また、今回参加している保育イベント「ほいくえ」も、保育士さんや経営者の方と話す機会って今の自分にはないので、とても勉強になり面白いです。これからは保育の仕事に直接関係ないような業界のことも知りたいと思っています。これまで保育士になりたいとしか考えてこなかったのですが、色々な職種の人の話を聞くと、本当に保育士で良かったのかなと思うことも出てきました。とは言えやはり目指すは保育士ですが、もっと広い世界を知ったうえでなりたいなと感じるようになりました。

 

―すばらしい!今どきの保育学生さんって皆さんみんみんさんみたいに視野が広いのですか!?(※編者の学生時代のやる気のなさと比べてはいけない)

 

周りは志し高く意欲的な子が多いですね。授業でも、「先生はこれについてどう思いますか」など切り込んだ質問をしたりと。時々焦りますよ。みんなすごいなぁって...

 

―これまで当たり前で忘れていた「学校で学べる有難さ」を感じるからこそ、皆さん更に意欲的になるのかもしれませんね。みんみんさんは当社保育イベントのチラシもデザインしてくれましたね。

 

自分が作ったチラシが実際に学校や保育施設に出回っていると思うと、なんだかすごいですね!企画段階で関われることに充実感を感じますし、実際にイベントを終えた時はどんな気持ちになるのかなと今から期待が膨らんでいます。

 

―何事にも意欲的なみんみんさん。これまでぶつかってきた壁はあったのですか。

 

中学の部活動での話です。部内の後輩の間でいじめのようなことが起こりました。部長だった私は、責任を感じて背負いこみ、辛い日々でした。悩みながらも、解決すべく話し合いを重ねていきました。すると、これまで見えていなかった一人ひとりの本音や部活に対する熱い想いが見えてきて、全員で同じ方向を向いて進めるようになっていったんです。話し合うことで良い方向に持っていけるんだ、話し合いって本当に大切なんだと実感できた経験です。

 

―人間関係が大変だと言われることの多い保育業界では、大いに生かせる経験かもしれないですね。

 

そうですね...! 高校時代にはマネージャーを経験しました。そこではみんなのお母さんのような存在だったかもしれません。人のために何かすることの楽しさを感じました。信頼されることや感謝されることが励みになり、人の頑張りが自分のことのように嬉しかったです。マネージャーの仕事って、実は保育士とつながっているところがあるなと最近になって思います。こちらも本当にやってよかったと思えるかけがえのない経験です。

 

―相手の成長を願い自分にできることを模索して陰ながら支える、まさに保育士につながるところがありますね。幼い頃から漠然と保育士を夢見てきて、色々な経験をしてきた今、少しずつ見えてきたみんみんさんの理想とする保育士像とはどのようなものでしょうか。

 

担任とかに関係なく、全園児のことをよく知りたくさん関わり合いたいです。職員全員で園児全員を見守り育てるというイメージで、田舎の方のアットホームな雰囲気の園などに憧れます。

 

―なるほど、それは素敵ですね! 最後になりますが、みんみんさんは「保育」というものをどのように捉えているのでしょうか。

 

授業を受けていて感じることがあります。保育って、その子どもの人生にとってものすごい影響を与えるものだということです。それこそ人格にも、体の機能にまでも影響を及ぼしますよね。人生の基盤、更に言えば命にまでも関わるお仕事なんですね。そう思うと心からやりがいを感じます。でもその反面、責任も半端なく感じます。自分の不用意な言動がその子に悪影響を与えたらどうしようという不安もありますよね。改めて、未来につながる素晴らしい世界、そして、覚悟が必要な世界だなと思います。

 

―保育のスキル云々は働き始めてからいくらでも学べますよね。それより何よりも、保育という仕事の尊さ、責任の重大さ、そしてそこに関われる誇りなど、保育士としてのあり方を考えるために最も重要なところを今丁寧に教わっているのですね。頼もしい限りです。

 

 

日々の保育の忙しさでつい忘れてしまいがちな、でも一番大切な、自分の「保育士としてのあり方」。それを思い起こさせてくれる、学生さんならではのフレッシュで貴重なお話でした。自分の魅力は、「人のためを思えること」と答えるみんみんさん。きっとご両親や幼少期の先生方に大切に愛情深く育てられたことでしょう。そうして育てられて初めて、人にも愛情を捧げられるようになるのですよね。みんみんさんの未来の園児達は、その惜しみない愛情をもって保育されることをきっと待っていますね! みんみんさん、この度はありがとうございました。思いきり楽しく、学び多き学生生活を!そして素敵な保育士さんになってくださいね。応援しています。

 

(2021.4.27 聞き手・編集:土屋)

 

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