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ほいくえVoice

(特別号)【経営者Voice vol. 11】心が動く瞬間を逃さない

更新日:2023.6.12|2(2週間) / 125(累計)

宮武直也さん
30代 保育士歴14年め
認可外保育施設を運営するNPO法人代表理事
 
―宮武直也さん(以下宮武さん)は保育園を経営側で支えるだけでなく現場に入ったり、研修事業やイベント企画や講演を行ったりと、幅広く活躍されているのですね(本も執筆されています!)。
 
養成校を卒業した後、幼稚園教諭として入職しました。3年ほど働いていくうちに「何かが足りない」と強く思うようになり、自分の手で保育施設を作りたい、起業したいと考えました。
 
―「何かが足りない」とは?
 
もっと子どもの発達を支える、能力を伸ばす保育がしたいと思ったのです。起業するには現場経験、お金、施設運営のためのハコ(場所)など必要ですよね。「どこが問題で、こんな風に解決したい」の問題提起ができないと新規事業もうまくいかないと考え、今度は0〜5歳と関わるために保育園に転職しました。
 
―当時23歳ということになりますよね。同じようなことを考えている仲間はいたのでしょうか。
 
友人でも同僚でも、誰もいなかったですね〜。
 
―すごい行動力だと思います。その後起業に向かったのでしょうか?
 
それが、もうワンクッション挟みます(笑)これから経営者になるとしたら、事業家としての経験も積むべしと考えたんですね。そこでベビーシッターのマッチングサイトに登録し、個人事業主として、ベビーシッターとして働きました。
 
―ベビーシッターのマッチングサイトですか。
 
中学生の頃からHP制作をしたりしていたので、SEOとかGoogleのアルゴリズムとかも考えていました。マッチングサイト内ではマイページを日々アレンジして「どうしたら検索に引っかかりやすくなるのか」「売上を最大限にするには」「家庭のニーズはどこにあるのか」など、たくさんトライして検証しての日々でしたね。ベビーシッターは個人事業主なので、マッチングサイト主催の個人事業主向けレクチャーも豊富で参考になりました。
 
―宮武さんはトライする精神、エネルギーに溢れているように感じます。失敗を恐れることはないですか?
 
とりあえずやってみればいいじゃん、の気持ちが強いです。失敗したらやめることもありますし、上手くいくまでやることもあります。事業となると経営者としてある程度の見立てや戦略が肝になってくるので、仕事面では情報収集や、リソースとやりたいことの照合も重要視しています。
 
―トライ精神は子どものときからですか?
 
そうですね、親にやりたいことを反対されたことは一度もなかったですね。塾に行きたい、パソコンが欲しいといった小さな相談から、保育士を志す進路決定のときも、理由の説明は必ず求められましたが反対されることは全くなかったです。
 
―ご両親の関わり方が素晴らしいと思います。その後仲間との出会いがあり、起業に至ったわけですよね。
 
偶然としか思えない状況で、想いや展望を共有できる仲間に出会いました。この人だ!いまだ!と思ったら臆せず行って「一緒に仕事しませんか?」と想いを伝えました。
 
―経営の傍ら保育の現場に入ることもあると伺いました。宮武さんの保育のモットーはありますか?
 
「保育者はきっかけにしかならない」と肝に銘じています。「教える」ではなく見守りながら、さまざまなきっかけを提供しながら、心が動いた瞬間に次を見せられる保育者でありたい、ということは意識しています。
 
―まさに瞬発力ですね。宮武さんとお話していると、瞬発力に長けた方だということがすごくわかります。最後に保育業界に対しての希望をお聞かせください。
 
保育者になったときからずっと思っていることは「保育士は国家資格なのに、なぜこの給与なのか?!」ということです。構造上難しいというのは経営をしているとよくわかるのですが…今のままでは一生解決しないでしょう。「保育施設は保育に関することしかしてはいけない」という決まりがあり、その縛りがお金の動きや可能性を留めてしまっているなぁと思います。保育施設や保育者が保育以外でも価値発揮できれば、自分たちの存在価値を高めながらも別の売上を作ることができて、給与も上がる。これからはアップデートしたり新しいことを始めたりする時代なのだと思っています。
 
宮武さん、貴重なお話をありがとうございました!たくさんのトライをして、見えてきたものやひらめき、考えや信念が深まっているのだなと感じました。とっても気さくな方ですので、起業やベビーシッターに興味がある方は是非繋がってみてください。
 
【宮武直也さん×保育のひとコマ】
最近のイベント時に撮影したものになります。※私は写っておりませんが笑(宮武直也さん)
 
宮武直也さんのTwitterはこちら
 
(2023.4 聞き手・編集:鏡味)
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