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ほいくえVoice

(特別号)【園長Voice vol. 4前編】人と違う強みを育てる

更新日:2022.10.3|13(2週間) / 57(累計)

キリン先生
40代 保育士歴13年目
私立認可保育園勤務 園長
 
―キリン先生は国家試験で保育士になられたと伺いました。
 
田原俊彦さんに憧れて(「教師びんびん物語」ですね、検索しました!)、もともとは教員志望の学生でした。大学では経済学を専攻する傍ら教職課程も受講して、社会科の教員免許を取得しました。
 
―教員志望から、幼児教育に興味を持つきっかけがあったのでしょうか?
 
幼小中高一貫の大きな学園で教員として勤務している方との出会いが大きいです。その方は「教育を志すのであれば、幼児教育を一度しっかり見ておく必要がある」と仰っていました。当時の自分には妙にそのひと言が響いたんです。それまで知識ゼロで経験も全くない、未就学児との接点もなかったですが、飛び込んでみようと思いました。
今よりも男性保育士が珍しい時代でしたが「人と違うことをするのが好き」「人と同じことをしたくない」性格なので、その流れでといった感じですね。
 
―キリン先生は保育のお仕事以外にも経験があるとか。
 
はい、コールセンター業務、営業職、日本語教師として教鞭をとっていたこともあります。
 
多彩なキャリアをお持ちなのですね!さまざまなお仕事を経験されて感じる、保育のお仕事の魅力ってどんなところでしょうか?
 
こんなに喜怒哀楽が豊かな仕事ってあるのかなと思います。怒や哀はあまりないですが、全力で笑って楽しんだり、シンプルにただただ喜んだりといった場面が多いなと感じています。
 
―反対にマイナス面はどう考えますか?
 
うーん、やはり一つは条件面、でしょうか。といっても待遇は格段に良くなっています。新卒保育士の給与条件を見て「あれ、自分が昔主任保育士としてもらっていた給与より多い…」と驚いたこともあります(笑)
私たちの保育園は働きやすさや子どもの主体性を追求して変化している最中ですが、SNSなどを見ると旧態依然とした職場も多い印象です。サービス残業も持ち帰り仕事も当たり前、意味ある?の壁面だったり、大人のための行事開催だったり。保育士としての働きが数値で評価されにくい、実績が分かりづらいところも、大変なことの一つと言えるかもしれません。だからこそ、人とは違う、自分の強みといえるものを意識することが必要な仕事なんだろうな、と。
 
―人とは違う強みとは、どう身につけていくのでしょう?
 
これは自分の経験になってしまいますが、以前主任保育士と兼任する形で、保育事務を務めていたことがあります。主任業務もしながら、行政対応や経理の仕事をしたり、保育業務とは全く違うことを経験させてもらって、保育の裏側を学びました。園長としていま、その時の経験がプラスに働いています。前職でコールセンターの部署にいたときに電話対応を習得したので、苦手意識を持たれやすい保護者対応も、あまり抵抗なくできます。それといまはどこの保育園にも必ずといっていいほど、他国籍のご家庭がいますよね。日本語が流暢でない保護者への対応は、日本語教師だったときのスキルが活きています。
経験一つひとつが、意識してみたら自分の強みになっていた、保育現場で活かされていることってあると思います。強みを作るためだけに経験するわけではないのですが、それが活かされるといいなとか、今後に繋がらないかなとか、強みを身につけていく意識をすることはとても重要だと思います。
保育の仕事はこれからもいろいろ求められるようになりそうですし、「選ばれる保育園」「選ばれる保育士」と言われることもあると思うと、なおさらですよね。
 
―ちなみに、男性保育士に求められがちなことってありますか?
 
男性保育士はなんでも屋を求められますよね。体力があって、力仕事も任せられて、パソコン作業やICTにも詳しいと思われがちです(笑)そこを期待されることが多いなら、まずはそこから意識して強めていってもいいのではないかと思います。
 
キリン先生、貴重なお話をありがとうございました!「子どもが好き」という出発点で保育士になったわけではないので、というお言葉もありましたが、園児の方のエピソードや保育園の様子をお話する際の声がとても明るく、楽しそうな姿が印象的でした。子どもたちはいろいろな面を見せてくれる、終わりのない存在ですというお言葉も、保育の醍醐味を聞いた気がしました。後編も是非ご一読ください!
 
【キリン先生×保育のひとコマ】
最近4歳児の子が描いてくれた絵です。「何色が好き?」ときちんとリサーチした上で(笑)服の色にしてくれました。
園長職になり絵をプレゼントしてもらうことは少なくなったのでひとしお嬉しい贈り物でした(^^)(キリン先生)
 
キリン先生のTwitterはこちら
 
(2022.8 聞き手・編集:鏡味)
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