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(特別号)【園長Voice vol. 10前編】基礎を押さえて、好きを活かそう

更新日:2023.8.7|0(2週間) / 111(累計)

Ryuさん
30代 保育士歴11年目
企業主導型保育 園長
 
―まず最初に、Ryuさんが保育士を志したときのお話から聞かせてください!
 
保育士になりたいと思ったのは、小学校6年生のときです。当時好きだった女子が「保育士になりたい」と話していて「あ、じゃあ自分も保育士になって同じ仕事がしたいな」と。そんな単純というか、不純な動機が本当の始まりなんです(笑)
 
―好きな人に影響されて保育士になった純粋エピソードは、おそらく初めて聞きました!その後もずっとその彼女と、保育士一筋だったのですか?
 
意中の女子とはそれっきりでしたが、自分自身は「保育士になりたい」と考え続けていました。なんでなんでしょうね、不思議ですけど(笑)大学では4年間、保育を学びながら陸上部の活動に励む生活でしたね。
 
―Ryuさんは新卒で保育士ではなく、営業職として就職されたのですよね。その辺りのお話も是非伺いたいです。
 
実は最後の保育園実習がなんというかつまらなくて、悩んでしまったのです。その実習先施設は雑用ばかりで、子どもと関わることが少なく、挫折してしまい、保育士としての未来が見えなくなってしまったというか。保育園以外ならもうどこでもいいか、という感じで、食品メーカーに就職しました。
 
―そうだったのですね。その後どこかで、保育園で働きたい気持ちになられたのでしょうか?
 
自分の本当にやりたいことってどんなことだったのだろう?と一度立ち止まって考えて、やっぱり保育だったのではないか?と。初めて就職した保育園は、認可外のインターナショナルスクールでした。
 
―保育と違う世界を見て気づいたこと、考えたことがあったのですね。紆余曲折を経たRyuさんから、保育士を志す人にお伝えしたいことはありますか?
 
保育学生だったとき、全然真面目じゃなかったです。講義は寝てばかりで、出席日数もギリギリだったりして。そんな自分が言えることではないですが、自戒も込めて、保育士を志す方はちゃんと学んだほうがいいと思います。
 
―実体験からのアドバイスは響きますね。特にどんな学びを深めることが大切でしょう?
 
保育の基礎になる部分、例えば保育所保育指針はちゃんと押さえたいです。自分は無知に近い状態で保育現場に入ってしまったので、学ばなかったツケが回ってきて大変な思いをしたと思っています。
 
―最初の保育現場は3-5歳向けのインターナショナル保育園だったとのことですが、それには理由はあったのでしょうか?
 
そんな深い意味はありません、当時すごく好きな洋画があったとかそんな理由ですね(笑)
 
―インターナショナル保育園と聞くと英語ができないといけないのかな、とか、未知の環境に尻込みしてしまうような気もしますが。Ryuさんはいまの職場もインターナショナル保育園というお話なので、もしかして帰国子女とか、英語がお得意とか…?
 
いえいえ、英語は全然できませんでしたし、帰国子女でもないです。海外にも一度も行ったことないです。入職を機に独学で勉強を始め、日常的にコミュニケーションをするくらいは、というところです。
 
―努力の賜物ですね。好きなものからくる原動力って、すごく大きな力を持っていますよね。
 
保育環境としてはずさんで過酷だったと思います。園児40人に対し有資格者は自分一人で、12時間以上勤務も日常で、手取りが14万円ほどで。決していい職場とは言えなかったですが、間違いなく自分の原体験にはなりました。
 
Ryuさん、保育士を志したときから初めての保育現場でのお話まで、リアルな声をありがとうございました!後編ではさまざまな保育現場を経て、園長として考えていること、また今後のキャリアの展望について、お伺いしていきます。
 
【Ryuさん×保育のひとコマ】
子どもたちが1から作り上げたクリスマスツリーです。製作において保育者は見守りを大切にし、出来る限り子どもたち自身で作れるように配慮しています。(Ryuさん)
 
RyuさんのTwitterInstagramブログはこちらです。
 
(2023.6 聞き手・編集:鏡味)
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