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ほいくえVoice

【vol.12後編】子どもも大人もハッピーに限る!

更新日:2021.7.13|7(2週間) / 55(累計)

ゆうきマジシャンさん

30代 保育士歴13年目

認定こども園 副園長

 

インタビュー前編はこちら

 

―前編では絶好調なゆうきマジシャンさんを伺い知れました!これまでにぶつかった壁などはなかったのですか。

 

そりゃありますよ~!男性保育士なら皆一度は言われることかもしれません。「男性保育士なら男性らしく」と。でも周りは女性ばかりで、男性保育士らしいって何だ、誰を手本にしたらいいんだと迷いながらの保育でしたね。ですが、とある先輩男性保育士と出会い、「男らしくというよりも自分らしく、楽しくやっちゃえばいいじゃない」と言われました。あぁそれでいいんだと初めて腑に落ちた気がしました。自分としては一つ壁を乗り越えたかなと。人生を変えてもらったといっても過言ではない瞬間でしたね。

 

―なるほど。その方の存在は心強かったことでしょうね。

 

本当にそうですね。他の壁はというと...未だに書類が得意ではないですね(苦笑)初めて勤めた園では、書類を出しても添削してもらえず、書き方もよく分からないままでなんとなく書いている状態でした。その後、先ほどの先輩から学んだわけですが、目から鱗のこともありましたね。例えば子どもの姿って、今どのようなあそびをしているかではなく、どのような成長が見られるか、なんだとか。そんなの難しいなーと思ったのですが、子ども達の姿をとらえ、今どこが育ち、何に興味を持っているかを知ると、どんなあそびを準備すべきか見えてくる。そうしたあそびは見事ドンピシャにはまるんですよね。子ども達が集中して遊ぶ姿を見ると、理論も面白い!と実感します。さらに深く学べたのは、昨年主任として前園長に様々な視点から添削をする考え方を教えてもらったことですね。

 

―書類を書くことが目的になってはいけない。本来あるべき、書類の姿ですね。

 

あと壁と言えば、やはり特有の人間関係の問題でしょうか。これも以前の園の話ですが、上層部の先生の意見が合わなかったんですよね。ハッピー派の園長と保守派の主任とで派閥ができてしまいました。何とか改善しようと私も試みたのですが、ま~根深かったですね。そのときはさすがに楽しくなかったです!(笑)

 

―どのように改善を試みたのですか?

 

保守派グループの中にハッピー派のことを良く思っていない風潮があったので、一対一で話をし、誤解を解きながら楽しい保育について伝えていきました。保守派の人達は本当に安全第一で、危険だと思うものを全て取り除こうとしていました。もちろん必要な見解ではありますが、0か100かではどんどん楽しめる範囲は狭まってしまいます。そうでなく間を取ったらどうか。どうしたら一見危険なものも安全に楽しんで使えるか、それを子ども達と考える。そこが成長に繋がるのではないかと思うのです。実際に楽しそうに遊ぶ姿を見て、少しずつ保守派の見方も変わっていきました。そして子ども達にも変化が出てきて、保護者も喜んでくれるんですよね。伴って、入園希望者も急増しました。また、一度は人間関係に疲れて辞めた職員もいたのですが、楽しい保育を思い出し戻ってきてくれたのです。

 

―なるほど。そうして園ができていったのですね。

ここまで垣間見られておりますが、改めてご自身の魅力を教えていただけますか。また、それをどのように仕事に生かしているのでしょう。

 

私は平和主義だと思います。なので、それを生かした「調整力」を買ってもらい今の職場に呼ばれたと思っています。人の調整、仕事の調整、色々ありますが、皆が同じ方向を向けるよう敢えてギスギスした中にも切り込んでいきます。忙しい中でもちょっとふざけ合って笑っていけたら楽しくないですか?保育士が辞める原因ってやはり人間関係が主だと思うのです。多少ぶつかっても、子どものためという想いが分からない人はいないので、お互い努力して同じ目標に向かえるよう調整しています。

 

―副園長先生としての大きな役割ですね。頼もしい限りです。先ほど、楽しい園になるよう取り組んだことにより、入園希望者が増えてきたと伺いました。これから保育園が余り出す時代にもなると言われますが、選ばれる園になるための秘訣とは何でしょう。

 

それはもう、その園の職員と子どもが、いかにハッピーで充実した生活を送っているかに限ると思います!内容で言うと、保育所保育指針が改訂され、教育面よりも生きる力を重視されるようになりました。この先、何かを覚える、きちんとこなす、などのことはすべて機械ができます。重要なのは、その機械をいかにクリエイティブに使えるか。どの機械を選び、どう組み合わせるか。発想力のある、生きる力のある子ども達に育ってほしいです。親としては皆、我が子には何か輝く人生を送ってほしいと願うでしょう。その基礎となる部分を作っているんですよということが、きっと一番響くのではないでしょうか。

 

―なるほど...!職員のハッピーという面ではいかがでしょう。

 

職員のためには、まず時間を効率良く使う方法を考えて広めていきたいです。業務時間内でいかに充実した時を過ごせるかですね。そして当法人で掲げているのが、地域で一番給料をもらっている園にするということです。一番もらうということは一番努力している園だということに繋がります。保育士は薄給と言われますが、全員がそうではなく、運営がうまくいっていればもらえる制度があるわけで、そこの差の理由を明確にする必要があるのではないかと思います。研鑽を重ね、誇りをもって良い保育をしている、だから良い給料をもらう、という構図がより浸透してほしい。専門家としてもっと誇りを持てる職業にしたいですね。ちゃんと働き、ちゃんと休み、ちゃんと貰う。これこそが職員のハッピーに直結すると信じています。

 

 

子どもも大人もハッピーに。誰もがそれを理想としているでしょう。思うことは誰でもできますが、そのために変革を起こせる人はそう多くない。これまでの数々の取り組みを、息を吐くようにナチュラルに語ってくださったゆうきマジシャンさん。まさにお名前の通り「勇気」に満ちた方かと。その日々の勇気ある前向きな取り組みがあるからこそ、毎日が「マジック」のように驚きと楽しさに溢れたものになるのでしょうね。ぜひとも貴園を拝見したい思いです!このたびは、貴重なお話をありがとうございました。

 

<ゆうきマジシャンさん×保育>のひとコマ。

バナナ!? 子どもも大人も釘付けですね!

 

ゆうきマジシャンさんのSNSはこちら。

https://instabio.cc/3041710py1fsL

 

(2021.5 聞き手・編集:土屋)

 

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