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(特別号)【園長Voice vol. 11前編】成長や素敵なところを分かち合う楽しさ

更新日:2024.2.25|34(2週間) / 50(累計)

坂本徳子さん
40代 保育士歴24年目
企業主導型保育 園長
 
―坂本徳子さん(以下坂本さん)は16年幼稚園で勤めたあと、いまの保育園が新設されるタイミングで保育園に転職しているのですよね。
 
短期大学を卒業して、500人ほど園児がいる幼稚園に就職をしました。7クラスある学年もありましたね。
 
―500人規模とは、とても大規模な幼稚園ですね!
 
私自身が大きな幼稚園出身で、行事は盛り上がったな〜など幼少期の楽しかった思い出がたくさんあります。ですので、そういった職場で働く希望やイメージが強かったのだと思います。実際に働くと一人で30人超の園児を担任するわけですから、大変なこともたくさんありました。
 
―いまの職場では、3歳以上の園児が1クラスで15人弱と仰ってましたよね。環境が全然違いますね。
 
書き物も30人分と多いので、どこに行くにも保育日誌は肌身離さず持ち歩いていましたね。保育は大好きですし、毎日変化の連続は刺激的で楽しいので、6連勤とかでも頑張れます。ただ書類や制作物は終わらないので持ち帰って、徹夜でやるしかない!つらいな〜というのは、3年めくらいまであったと思います。少しずつペースがつかめて、〇〇日までに△△をやるなど、先を見通せるようになると自分の中でも余裕が出てきましたね。
 
―16年の幼稚園勤務を経て保育園に転職を決めた理由もお伺いしたいです。
 
幼稚園での生活は充実していてとても楽しかったです。年少→年中→年長の持ち上がりも経験させていただいて。年長の園児を見送ったあとのことを考えたときに「これからまた3年というより、ひとまずこの生活を終えてみてもいいのかな」と思えたというか。
 
―一つの達成感という感じだったのでしょうか。
 
16年間ずっと走り続けてきて、自分の中で区切りのタイミングだったのかもしれません。幼稚園を辞めてから半年くらいは何もせず過ごして、そろそろ働こうと思って今の職場に転職をしました。
 
―500人規模の幼稚園から50人規模の保育園とは、大きな環境変化でしたよね。
 
幼稚園での保育経験を活かしながら、新しいこともできる職場、今後は小さな規模感の職場を探していました。幼稚園で転職先を探してしまうと、働いたときに以前の職場と比べてしまうだろうと思い、あえて保育園で探していました。「ずっと幼稚園教諭だったってことは、乳児はできないよね」と冷ややかな反応の保育園もありましたが「幼児もいるのであなたの力を貸してほしい。乳児はここで学んでもらえたら。」と社長が言ってくれたいまの会社で、オープニングスタッフとして転職をしました。人数が少ないからこそ濃い内容の保育をしたいという社長の話を聴き、今までの経験を活かして期待に応えられそうだと感じました。
 
―幼稚園と保育園どちらでも働いてみて、保育園のよさはどこだと思いますか?
 
お父さんお母さんの駆け込み寺のような存在になれるのは、保育園のよさだと感じています。幼稚園も夕方や早朝の保育が増えたり、お弁当が給食になったり、保護者の仕事が減ったりと、保育園のようにより預けやすい場所に変わってきている感じはあります。それでも働く保護者の要望に沿いやすい、事情やお気持ちに寄り添う風土があるのはまだまだ保育園のような気がしています。みんなが保護者に寄り添い、家庭の延長、大きな家族のような感じがします。
 
―保育園で働く楽しさはどう考えますか?
 
乳児の成長に関われるというのは、大きな感動に繋がると思います。保護者の方よりも、もしかしたら「はじめの一歩」「頑張っているところ」をたくさん見られているかもしれません。あとは園児一人ひとりの頑張っているところ、素敵なところをたくさん見つけて、ご家庭と共有できることも楽しいです。
それと実務的なところだと複数担任なので、相談できる環境というのはいいと思います。保育士というお仕事を敬遠する人も増えている、という話を聴いてすごく残念な気持ちですが、やりがいがあってとても楽しい仕事ですよ!!
 
坂本さん、ありがとうございました!保育士の仕事は大変なこともあるけれど、それ以上に楽しさややりがいがあることもお伝えしたいと仰っていました。坂本さんとお話をしていると終始明るく、保育って楽しい!が体現されているようでした。後編もお楽しみに!
 
【坂本徳子さん×保育のひとコマ】
園内研修で自園のあり方をみんなでディスカッションした時のものです。年齢関係なく、理想を出し合いました。(坂本さん)
 
(2023.7 聞き手・編集:鏡味)
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