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ほいくえVoice

【vol. 32前編】学びも耐性も、身に着けよう

更新日:2022.5.9|2(2週間) / 147(累計)

ぺぱみんさん
30代 保育歴11年目
私立認可保育園勤務 
 
―ぺぱみんさんが保育士になろうと決めたきっかけから、お聞かせください!
 
漠然と小学生のときからずっと「先生と呼ばれる仕事がいいなぁ」と思っていました。母自身が受験でお世話になった恩師のことを時間が経っても尊敬していて、そういう姿を身近に見ていたからかもしれません。進路で迷ったときに「子どもが好き、製作することや絵を描くことも好き」と話したら、高校の担任が「幼稚園教諭や保育士を目指してみたら?」とアドバイスをくれました。
 
―「子どもが好き」だと感じたエピソードはありますか?
 
7歳年下のいとこの存在が大きいです。同居していたこと、また叔父一家が共働きだったこともあり、生まれたときからずっと祖母とお世話をしていました。見様見真似でおむつを替えたり、粉ミルク作りを教わったり、すごく楽しくて、いとこのことを「可愛いなぁ」といつも思っていました。
 
―7歳で赤ちゃんのお世話をされていたとは、いっちょ前に小さなお母さんだったのですね!保育園での実習はいかがでしたか?
 
友人や先輩からは「きついよ」「つらいよ」「大変だよ」と聞いていたのに、行ってみたら思いの外楽しかったです!大学の意向で自己開拓して、いくつも電話して、満員になってしまいましたとか今年は実習やりませんなどと断られ続けて、やっと見つけた保育園でした。そこがすごくいい保育園で、「これまで幼稚園教諭がいいと思っていたけど、保育士として働いてみよう」と思えたのです。そんな保育園に出会うことができて、とてもラッキーでした。
 
―実習は大変という話をよく聞きますが、ぺぱみんさんにとっては楽しく、人生のターニングポイントとなる大切な経験だったと。
 
たしかに準備は大変でしたが、何よりそこにいる保育者が皆いい人で、明るくて、子どもたちも大人も楽しそうだったことが印象的でした。「なぜこの公園を◯歳児の今日の活動の場に選んだのですか?」「〇〇の場面で気をつけていることはありますか?」など、保育学生の私がどんな質問をしても、皆さん嫌な顔一つせず、すごく丁寧に答えてくれました。
 
―積極的に質問するぺぱみんさん、素晴らしい!
 
いやー、元々は心配性だし怖がりだし、思いきり緊張して、初対面での人付き合いも大の苦手だったのです。
 
―そんな風には見えないということは、克服された強みなのですね!
 
大学生の頃、元気で明るくてコミュニケーション能力も高い、身近な友人たちの姿を見て「変わりたい」「私もこんな風になりたい」と強く思っていました。そこで、いろんな人と接することができるアルバイトをしました。スーパーのレジ打ち、飲食店、親子カフェ、キッズコーナーの見守りなど、いろいろ経験しましたね。それで気付いたら克服していたのだと思います。接客のアルバイトは保育学生の方にもおすすめです!いろいろな相手がいることを体感できますし、やり取り上手にもなれるはず。保育の仕事でもいろいろな相手(保育者・保護者)とやり取りする場面があるので、ここで学びや耐性を身に着けておくことは、保育の現場にも役立つと思います。
 
―保育園以外のアルバイトも、得るものがたくさんありそうですね。
 
人と接する機会を学校以外に作ることは、有意義な経験になると思います。勉強ももちろん大事だけど、保育学生には是非社会経験もたくさん積んでほしい。保育補助としてアルバイトをするのもいいと思いますが、保育園もいろいろなので辛い保育園、合わない保育園、変な保育園にあたって夢が壊れてしまわないか、心配な面もありますね…。いい保育園に出会ってほしいと思います。保育の現場を見るなら、ボランティアをしてみるのもいいですよ。私は土曜日を利用して、子育て支援センターでのボランティアを続けていました。
 
ぺぱみんさん、貴重なお話をありがとうございました!誰かと話すときには「笑顔で、柔らかく、相手のペースを観察して合わせるように」心がけているそうです。その通りにお話くださったので、とても話しやすく、聴きやすく、心地よいインタビューでした。後編では保育士としてのやりがいなど、お伺いしていきます!
 
【ぺぱみんさん×保育のひとコマ】
クラスの先生たちと、休憩中に持ち寄りおやつ交換。一日の保育の様子や、子どもの可愛かった場面についておしゃべりしながら食べるおやつは最高の息抜き!コロナ禍なので、もちろんソーシャルディスタンスを保ちながら楽しんでいます。(ぺぱみんさん)
 
ぺぱみんさんのTwitterはこちら
 
(2022.3 聞き手・編集:鏡味)
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