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ほいくえVoice

【vol. 28前編】一念発起!保育をもっと深めたい

更新日:2022.3.7|1(2週間) / 188(累計)

ぺいぺいさん
40代 保育士歴7年目
私立認可保育園勤務
 
―ぺいぺいさんは保育以外のお仕事も経験しているとお伺いしました。保育士になるまでのことを教えてください。
 
IT、アパレル、学童を経て、現在は保育園で保育士をしています。
 
―多彩なキャリアですね!児童福祉に携わるようになったのは学童からですね。
 
新潟県中越地震のときに、3日間ほどボランティアに参加したんです。そのときに小学生と交流したら、とても楽しかった。これまでも同級生、同僚、お客さまに何かを教えたりするのが好きだ、楽しいという気持ちがあり、アパレルの仕事を休んでいて次どうしようか考えていたタイミングで。たまたま母校の小学校の学童で募集があったので、働いてみることにしました。
学童にいるときに、児童厚生員の研修を受けることがありました。子どもを支援するための目的があり、そこに向かって何をしたらいいか考える、スケジュールを置く、環境設定をする、という考え方に初めて触れて。もっと深めたいと思い、31歳で短大に入り保育を学んだのです。学童での仕事が楽しく、入学当初は卒業したら学童に戻ろうと考えていたのですが、保育士になってからは7年間保育園で勤務しています。
 
―学童ではなく保育園で就職しようと思われたのは、どういった理由だったのでしょう?
 
小学生をみていたときは「未就学児とどれほどコミュニケーションが取れるのだろう」と半信半疑だったんですね。それは短大で講義を受けたり、実習に行ったりする中で捉え方が変わりました。まあ実習はとても辛かったですが…。養成校で受ける教育は未就学児を対象にした話が多く、学童については「こんな施設があるよー」くらいの、軽いものだったということもあります。
 
―実習が辛かったというお話が出ました。どんなところが一番辛かったですか?
 
わからない中でやらなければいけない状況、そのものですかね。講義で学ぶ90分×15回はもちろん大事ですが、現場ですぐ使えることか?現場がわかるか?といわれると、そういうわけじゃない。実際に子どもがいるわけじゃないし、子どものフリをした同級生の前でする模擬授業も「現場ではありえない、いい状態」です。また短大で開催されていた親子向けの地域イベントも、子どもが飛び出したらお母さんが捕まえてくれるじゃないですか(笑)現場がよくわからない、子どもの名前がすぐに覚えられない、日誌書けない、書いた内容で怒られるとか…辛かったです。
 
―就職活動はどんな感じで、進められましたか?
 
地方は都市部より保育園がそう多くない。保育士不足もそんなに言われている感じではありませんでした。まして自分は男性保育士なので、問い合わせの時点で「男性保育士はお断り」と言われることもありました。
 
―お会いする前からお断り、と言われるのですか。
 
理由がどういったことかわかりませんが「絶対男はとらん!」とストレートに言われることも、「前に働いていた男性保育士が微妙だったからお断り」とやんわり言われることも。そんなこんなで就職できた保育園が、とんでもなくブラックだったということもありました。
 
―ブラック保育園…どんな保育園だったのでしょう?
 
園長がいるうちはとにかく帰ることができない。お寺と保育園がある法人で園長も住職さんだったのですが、休みの日でもお寺のイベントに職員が駆り出される。これは真意がよくわからないのですが、勤務時間中に数時間かけて渋谷におつかいに行ったこともありました(笑)
 
大変さが想像されますが、いまはその職場ではないということで安心しました。ぺいぺいさんは転職活動をされて、来春からは新しい職場とお伺いしています。インタビュー後編では転職活動のことをお伺いします!
 
 
【ぺいぺいさん×保育のひとコマ】
本はデジタルで読む、保育の本も小説やビジネス書、漫画までなんでも読む。同僚にも読んで欲しい本が沢山あるが、デジタルだと貸せないのが難点。(ぺいぺいさん)
 
ぺいぺいさんのTwitterはこちら
(2022.1 聞き手・編集:鏡味)
 
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