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ほいくえVoice

【vol. 17前編】とにかく外に

更新日:2021.9.13|56(2週間) / 57(累計)

ディーせんせい 

30代 保育歴9年目

社会福祉法人認可園勤務

 

−早速ですが、ディーせんせいはなぜ保育士になろうと思われたのでしょう?

 

元々は中学校の先生になりたかったんです。英語が好きで、教育学部がある大学の付属高校に進学しました。でも人間関係のもつれで、引きこもりになり実は高校中退を経験しています。人目が気になり、いつも悪口を言われている感覚で、一歩も外に出られなくなってしまい…。

 

−そうだったのですね。Twitterから明るい印象を受けていた編者、びっくりしています。そこからどのように保育の道に進んだのでしょうか?

 

心理カウンセラーの方にお世話になったことをきっかけに、心理カウンセラーを目指そうと思いました。「いじめをなくしたい」という思いが強く、いじめの根を絶やす、根本的な解決に繋がる仕事がしたかった。「心理カウンセラーは、以前の自分のように傷ついた人を癒やす仕事。果たして根本的にリーチできる仕事なのかな?」と、考えれば考えるほど悩みだしました。その時唐突にふと、母親といつか会話した「三つ子の魂百までっていう言葉、あるよね〜」という場面がなぜかよぎり「幼児教育を学ぼう!」と。本当にいきなり降ってきたというか…突然の出来事でした。

 

−お話を聴いていると、あらゆる変化に常に柔軟な感じがします。

 

いやー、大学に進学した当初は対人恐怖症で、柔軟とは正反対でした。とにかく嫌われないように、全方面に向けて着飾って、神経をすり減らして。帰宅したら腰抜かして動けなくなるくらい(笑)そんな僕が20歳になったとき、友人が「就職祝いだ!」とバーに連れていってくれて、人間ガラッと変わりました。それまで安い居酒屋ばっかで、バーなんて行くわけなかった僕ですよ。地元にそんな場所あったなんて知らなかった。おしゃれな店内、かっこいいバーテンダー、年長者のお客さんとの出会い、刺激的な会話。全く未知の世界でしたよね。

 

−バーで開けた世界があったのですね。

 

初めて連れて行ってもらった一週間後、バイト終わりに一人でまたバーに行きました。心臓バクバクで入店したら「おう、〇〇くん(ディーせんせい本名)じゃん!」とバーテンダーが反応してくれて。それが嬉しくて通うように。保育学生なんて僕以外いないんですけど、いろんな人生の大先輩といろんな話をして、自分のことも聞いてもらう中で「自己開示って大事なことなんだ」と実感しました。学校に行って、実習に参加して、保育園に勤務しているだけだったら、保育以外全くわからないままですよ。

 

−保育学生の時に道を開いたディーせんせいが、保育学生にアドバイスしたいことはありますか?

 

「勉強もいいけど、とにかく外に遊びに行け」と言いたい。人と話すことが一番の勉強になります。保護者対応だったり同僚とのチーム保育だったり、保育士はコミュニケーションが大事な仕事です。

誘ってくれる人がいないと厳しいかもしれません。であれば、僕は一人で個人店に行くことをおすすめします。これは保育者にも言えること。仕事のストレスを暴飲暴食で解消するくらいなら、外に行くのが絶対いい。僕は後輩や上京したての新入職員を積極的に、行きつけのお店に連れて行きます。そういうことも役割の一つかな、と。

 

−円滑なコミュニケーションのためにディーせんせいが大切にしていることは、どんなことでしょう?

 

信頼関係が築けているか、が一番大事だと思っています。信頼を築くために心がけているのは嘘をつかない、着飾らない、「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝える。当たり前のことですが、そういったことです。あと、相手の魅力的なところを積極的に伝えるようにしています。「その考えすごいと思います」とか「そういうところ大好きです」とか「リスペクトです!」とか。コミュニケーションにおいて「気付いてよ」「察してよ」はありえない!

 

−おお、力強く断言いただきました。後編で詳しく聞かせてください!

 

【ディーせんせいさん×保育のひとコマ】

僕の第2の青春時代を過ごしたBAR。今の自分がいるのはこの居場所のおかげ。(ディーせんせい)

 

ディーせんせいのTwitterはこちら

 

(2021.6 聞き手・編集:鏡味)

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