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いろいろ

子どもを信じ見守るという事

更新日:2021.3.22|2(2週間) / 105(累計)

子どもを信じ見守るという事
今日はアガペー の卒園生の話をしようと思います(^^)
もう15年程前のコトです。
軽度の知的障害をもったO君という4歳の男の子がいました。
O君は何をするにも鈍臭くて、お友達にはいつもワンテンポ遅れて行動していました。
みんなが当たり前にできるコトがO君は当たり前に出来ません。
お遊戯もお歌もなかなか覚えられません。

でもO君はいつでも一生懸命でした。
活発な男の子達と一緒に遊びたくて毎日ひっしに追いかけていました。

ある日、2つ上のお兄さんが木登りをしていた時の事でした。
身軽なお兄さんはお猿さんの様にヒョイヒョイ登っていきます。
O君は下から眺めていましたが、よしっと思い切った様子で、足をかけて木登りに挑戦し始めました。
正直私は心の中で(まだ早いだろ〜汗)と思っていましたが、O君が挑戦する様子を横でじっと見ていました。

最初のステップに足を掛けるが、足の入れ替えが上手く出来ずに全く上に進めない。
おっ!行ったか?と思うと木に体を乗っけられず落ちる。その繰り返し。

何度も何度も同じことを繰り返す。
そんな姿を横で黙ってじっと見ていました。

途中で手伝ってしまいそうになるのを堪えるのに必死でした。

でもO君はすごかった。
決して諦めなかった。
額にたくさん汗をかき、手の痛みに耐えながら何度も何度も挑戦した。

そしてとうとう登ったんだ。
上で待っている憧れのお兄さんの所まで登りきりました。

私はこの時、O君の諦めない粘り強さを確信しました。

卒園後、彼はバスケットボールと出会い、高校卒業後、FID日本代表チームの選手に選ばれたんだそうです。
学生の頃はバスケットボールの大会で活躍したくさん表彰もされたみたいです。

小学校の頃はいじめの対象になってしまった事もあったみたいです。
苦しい悔しい思いもたくさんしてきたんだと思います。

でもO君は、なんだかいつも自信に満ち溢れていたみたいです(^^)

そんなO君をお母さんはどんな時も信じ見守り続けていきました。

今年、彼は成人を迎えました。
今でも相変わらずバスケに打ち込んでいるみたいです(^^)

そんな私の末っ子息子のお話でした(^^)
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