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"教育投資"いつが重要?

更新日:2020.1.9|0(2週間) / 13(累計)

"教育投資"いつが重要?
【どの時期に教育投資をするのが一番いいの?】

ノーベル経済学賞受賞者であるシカゴ大学のジェームス・ヘックマン教授によると、「5歳までの躾や環境が、人生を決める」と答えている。

その根拠として教授は「ペリー幼稚園プログラム」よりも低い年齢を対象にして行われた「アベセダリアン・プロジェクト」を例に挙げていた。

この実験は、貧しい家に生まれた平均生後4.4ヶ月のアフリカ系アメリカ人を対象に行われたものだ。
ここでもアメリカらしく、きちんと保育園に通わせるグループと、通わせないグループの比較実験が行われた。

保育園に通った子どもたちは、一日6時間から8時間、週5日間、当時の最新理論に基づいた学習ゲームなどをさせられた。

同時に教師は保護者面談を定期的に実施、家庭学習の進め方を教えた。
すると、やはりペリー幼稚園プロジェクト同様の結果が出た。

教育を受けた子どもたちは、学校の出席率や大学進学率が高く「いい仕事」に就いている割合も高くなったと言う。

実験に参加した一人はテレビのインタビューに答えていた。
大学を卒業後、ニューヨークで就職、「人生の成功者」になった黒人男性だ。

「僕のことを賢いとか頭がいいとか言う友だちがいます。
でもそうじゃない。
僕は学ぶことが好きなだけです。勉強が好きになったのは全て早期教育のおかげです。
多くの人は勉強は学校に上がってからでいいと言いますが、僕には確信がある。
学習はずっと前から始まっています。」

そしてヘックマン教授は、これらの実験を踏まえてある残酷な事実を突きつける。

「20代で集中的に教育を施いても、幼児期ほどIQを高めることはできません」

最近、日本語訳が出版されたヘックマン教授の「幼児教育の経済学」と言う本でも「学力」やIQなどは幼少期に確率され、大人になってから子供のIQや問題解決能力を高めるのが非常に難しいことが述べられている。

最もヘックマン教授とは違って、人生はもっと後からでもやり直せると言う研究も存在する。
ただそれでも多くの研究者が賛成するのは、乳幼児教育の方が「コスパ」がいいと言うことだ。

保育園義務教育化/古市憲寿



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