menu

いろいろ

親育(特性)

更新日:2023.11.9|31(2週間) / 103(累計)

親育(特性)
慶応義塾大学医学部教授 小児科医 高橋孝雄氏の記事を見つけました。

~「遺伝的素因」「親子とは似るもの」という一般的な現象~
発達について情報過多のこの時代
人によって
「口頭で説明されるより図や文書にしてもらったほうが理解しやすい。理詰めで考えることが得意」「新しい場面、初対面の人と馴染むのに時間がかかる」といった傾向
「次から次へといろいろなことに目移りして、考えるより先に行動してみる」「落ち着きがなく、無計画に行動しているように見える」といった傾向
こうした特性を持った子を育てる親は困惑することも多いのですが、例えば同じような特性を持つ父親は、息子のよき理解者である場合もあるのです。

親子の性格などが似ているということは本来は喜ばしいことです。自分の望ましくない特性が遺伝したと考えるのではなく、似ているからこそ支え合える、と考えてみてはいかがでしょうか。
同じ楽譜でも曲の印象はさまざま遺伝子の力は「変わらないこと」により私たちを守ってくれます。
一方で遺伝子の働きには「ばらつき」や「揺らぎ」があり、これらが多種多様な個性を生み出します。同じ親から遺伝子を受け継いだからといって、兄弟姉妹が同じような人生を歩むわけではありませんね。

約2万個ある遺伝子の一つ一つを音符にたとえてみましょう。楽譜が同じでも、演奏者や楽器によってその曲の印象は異なったものになります。よってその曲の印象は異なったものになります。
ピアノで弾く人もいればヴァイオリンを使う人もいる、肉声で歌う人もいるでしょう。こうしてすばらしい個性が生まれます。同じ演奏者であっても、時が移れば心情も変わります。 同じ演奏など二度とないはずです。

この例に沿って言うならば、たとえ重大な遺伝子異常であっても、たった一つの音符が使えないようなものです。それだけで曲全体が台なしになってしまうわけではありませんね。
和音を奏でることで回避することができるし、その音だけ飛ばして弾いても多くの場合、大勢に影響はないのです。
つまり遺伝子のどこかに異常があっても、生まれてきた以上、それで人生が台なしということではないのです。発達に遅れの傾向があっても、生活ぶり、つまり演奏方法を工夫することで難なく生活している人もいます。
それどころか、その特性を活かして大成功している人もいるのです。遺伝子は私たちの人生におおよその道筋を与えてくれる。
それは人間であれば誰にでも与えられている「保障」です。遺伝の力に守られて、あとは安心して自分のストーリーを作っていけばいいことです。

遺伝子を音符とすれば、それを元にどのような楽曲を奏でていくか、あなたの演奏者としての個性を大きく左右するのが「環境の力」です。


言葉のチョイスでストンと落ちてくる記事でした。情報過多の時代ではありますが、言葉の意図・理解は自分で決定するものですし、子育て・育児の正解はやはり自分で決断すればいいのではと私は思います。
しかし、それが絶対に正解ではなく、時には間違っていたり、改めた方がいい場合もあるのは事実です。
その柔軟さを持ち子どもと向き合うことができれば幸せに日々を送れるのではないかと思います。

本日もありがとうございました。

ラバント保育園
  • この記事をシェア:

その他のタイムライン