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ほいくえVoice

【vol. 24前編】「これは違う」という気づきも大切に

更新日:2022.1.17|0(2週間) / 221(累計)

ひまわりさん
50代 保育士歴31年目
学校法人の保育園勤務 リーダー
 
―ひまわりさんが保育士になろうと思ったきっかけをお聞かせください!
 
私、実はとっても手がかかる子どもだったんですよ!保育園に通っていた年中・年長の2年間、一日も欠かさず毎朝泣き続けていました。
 
―保育園が嫌、というわけではなくて?
 
なぜ毎朝泣いていたのかはわかりませんが、日中は楽しく遊んでいました。先生方がすごく優しかった、保育園は楽しい場所だったというのは覚えていて。将来就く職業は保育士か幼稚園教諭だと、ずっと思っていました。
 
―養成校は二部(夜間)を選択されたのですよね?
 
とにかく早く現場に入りたかったので、昼間は幼稚園で助手として働いて、夜は学校に通いました。昼間現場を見て、夜学ぶ二部は、授業と現場が結びつき、学びが深まるのでおすすめします。(娘さんも二部で保育を学んだそうです。)!
 
―保育学生の読者におすすめしたい、学生時代やっておくといいよ!ということはありますでしょうか?
 
実習だけでは本当のところはわからないと思うので、なるべく保育園でアルバイトをした方が良いということ。それと遊べるときにたくさん遊ぶこと。そして趣味を見つけること。趣味があるとストレス解消になりますし、仕事を始めてから趣味を見つけるって難しい。特に保育士になった最初はそんな余裕もないと思うので。
 
−まさに経験者は語る、ですね。ありがとうございます!二部の学生だった昼間の時間は、どのような施設で働いていたのでしょう?
 
勤務先は40人(年少年中合同)×4クラス、40人(年長)×4クラスの幼稚園でした。私は主任の先生と2人で、年少年中クラスを担当していたんですね。ただ一年目のある日、主任が体調不良で休養することになりました。代理もすぐには来ないというので、急遽このクラスを私一人で見ることに。18歳で無資格で、年少年中40人を見る、園バスにも乗るなんて今じゃ考えられないんですけど、そういう経験をすることになりました。
 
―その時の率直なお気持ちは、どんな感じだったのでしょう?
 
やるしかなかったですよね(笑)毎日クラスに入っていたので子どもたちは私によくなついてくれていましたし、保護者も親しみを持って接してくれて、楽しかったです。
 
―保育学生のときから前向き、タフにご活躍されるひまわりさんの姿が目に浮かびます。その幼稚園には就職はされなかったのですね?
 
幼稚園からは「卒業後は是非うちに就職してね!」と強く言ってもらえたのですが、私の気持ちとしては「私は幼稚園は合わないかな」と思いました。そう思ったので卒業後は敢えて、乳児保育所に就職しました。二部に通ったからこそ、助手勤務をしたからこその気付きだと思います。
 
ドンピシャなことだけでなく、「これは違うなぁ」という気づき、発見する機会もとても貴重ですよね。後編のインタビューではこれまで5つの保育園で勤務されてきたひまわりさんのご経験から「自分に合う保育園の見つけ方」について、じっくりお伺いしていきます!
 
【ひまわりさん×保育のひとコマ】 
初めて担任した年長のクラスで育てたひまわり。子ども達の元気な姿そのままに、素敵に咲きました!(ひまわりさん)
 
(2021.11 聞き手・編集:鏡味)
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